中軽井沢の狩野公園、
湯川沿いと、葉がすっかり落ちた木に、
こんもり丸いヤドリギが目立ちます。
ヤドリギは、
鳥が実を食べ、糞と一緒に排出された種子から芽を出し、
木から養分をもらいつつ、自身も光合成をして成長していきます。
自分の子孫がどの樹木に寄生するかは、
種子を運ぶ鳥次第。鳥のみぞ知ります。
遠く離れた場所に運ばれることもあれば、
たまたま、同じ木に寄生することもあるでしょう。
同じ木のより高い位置に、
子孫が芽を出したときの父のリアクションは、
「ぬ、生意気な」と、唇を噛むのか、
「ほう、私を越えたか」と、悦に入るのか。
その答えは鳥でもわかりません。