1月のみそかの日、軽井沢付近では、
鬼が美しい娘を探して、家々を回るという言い伝えがあります。
ただ、団子を3つ串刺しにして家の各部屋にさしておくと、
「おれの目玉は2つなのに、人間の目玉は3つある」と、
鬼が驚いて逃げて行くのだとか。
「軽井沢案内2013」に書いてありました。
1月のみそか、と言えば今日。
我が家に美しい娘はいませんが、
「この部屋、鬼くつろぐわ〜」と、居座られても困るので、
団子を求めて塩沢通りの和菓子店「おらが製菓」へ。
ご主人に言い伝えの話をすると、
「軽井沢に40年いるけど、そんな話は聞いたことがない」
「団子の売れ行きが1月31日だけ伸びる、ということもない」そう。
鬼が猛威を振るっていたのは、遠い昔の話。
軽井沢の鬼はとっくに絶滅し、
部屋に団子を置く必要もなくなったのでしょう。
ならば鬼より団子、あとは食べるだけ。